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上野千鶴子『アンチ・アンチエイジングの思想―ボーヴォワール『老い』を読む』(みすず書房)

「老いは文明のスキャンダルである」

『第二の性』で世界に知られるようになったシモーヌ・ド・ボーヴォワール(1909-1986)。この言葉は『第二の性』から21年後にボーヴォワールが書いた『老い』のなかの一文です。

誰も老いに抗うことはできません。なのに、私たちはなぜ老いを恐れるのでしょう？それは、社会が老いを認めないから。老いを惨めにしているのは文明の方だ。
ボーヴォワールの言葉に導かれ、著者の『老い』への探求が始まります。

全二巻上下二段組み計740ページの分量に恐れをなし、長らく積読となっていた『老い』を著者が読むきっかけとなったのは、コロナ禍の自粛生活、そしてボーヴォワールが本書を書いた年齢に見合う年齢になったことだったとか。ようやく準備が整ったのです。

ひとが最後まで人間らしく生きるには、社会変革が必要です。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想します。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

ルイス・キャロル著/ 芥川龍之介・菊池寛訳『芥川龍之介・菊池寛共訳完全版アリス物語』(グラフィック社)

『不思議の国のアリス』を日本の文豪が翻訳？
1927年にそんな夢のような構想が現実となりました。
芥川龍之介と菊池寛、二大文豪による訳文は、タルトがお饅頭になっていたり、不思議な生き物たちが活き活きとしたオノマトペをまとって躍動していたり、味わい深いものがあります。

挿絵はイギリスの挿絵画家マーガレット・タラントが描いたものを採用。発売当時も好評を博したようです（裏表紙が可愛い♡）

古くも斬新な訳のアリスの世界を味わってみてください。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

東京ステーションギャラリー編『宮脇綾子の芸術見た、切った、貼った』(平凡社)

東京ステーションギャラリーでの展示の公式図録(展示は既に終了しています)。品切れが続いていましたが、ようやく第5刷が入荷しました！

宮脇綾子（1905–1995）は野菜や魚など身近なモノを、繊細なアプリケなどで構成した独自の作品で知られています。
失礼ながらテレビで紹介されているのを拝見するまで私は全く存じ上げませんでしたが、繊細かつ楽し気な作品を前に、テレビの画面から目が離せなくなりました！
布が多く使われているのは、姑が残した布類がたくさんあったことと、縫物が好きだったことが理由だとか。

「作る前に、よくものを見ること、
よく見ることによって私たちがものを
漠然と見ていることに気がつきます。
思いがけないことを発見したり驚いたりします。
それが知ることなのです。」

宮脇綾子の眼を通した豊かな世界をご堪能ください。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

黒田剛『非効率思考　相手の心を動かす最高の伝え方』(講談社)

読むとワクワク♡すぐに実践したくなる
最高にご機嫌な1冊。

著者は30万部、50万部のベストセラーを手がける「書籍PR」の第一人者。でも、営業で契約が取れない暗黒時代もありました。
転機は、営業先で本をすすめるのではなく、相手の「お困りごと」を聞くようになったこと。お客様の困りごと（=潜在的なニーズ）を引き出し解決することで、20件もの新規契約を取ったのです。

他にも、著者が普段実践しているPR方法が具体的に書かれていますが、決して効率的とは言えないものも。しかし、遠回りをし、あえて寄り道をしたり、知り合った人と交流したり、道草を楽しみながらベストセラーを手がける著者は、なんだか最高にかっこいい！

著者の思考方法や仕事術等、手の内が詳細に紹介されています。
「あ！これ真似してみよう！！」
が、きっと見つかるはずです。Let's try！

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

上野千鶴子『アンチ・アンチエイジングの思想―ボーヴォワール『老い』を読む』(みすず書房)

「老いは文明のスキャンダルである」

『第二の性』で世界に知られるようになったシモーヌ・ド・ボーヴォワール(1909-1986)。この言葉は『第二の性』から21年後にボーヴォワールが書いた『老い』のなかの一文です。

誰も老いに抗うことはできません。なのに、私たちはなぜ老いを恐れるのでしょう？それは、社会が老いを認めないから。老いを惨めにしているのは文明の方だ。
ボーヴォワールの言葉に導かれ、著者の『老い』への探求が始まります。

全二巻上下二段組み計740ページの分量に恐れをなし、長らく積読となっていた『老い』を著者が読むきっかけとなったのは、コロナ禍の自粛生活、そしてボーヴォワールが本書を書いた年齢に見合う年齢になったことだったとか。ようやく準備が整ったのです。

ひとが最後まで人間らしく生きるには、社会変革が必要です。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想します。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

ルイス・キャロル著/ 芥川龍之介・菊池寛訳『芥川龍之介・菊池寛共訳完全版アリス物語』(グラフィック社)

『不思議の国のアリス』を日本の文豪が翻訳？
1927年にそんな夢のような構想が現実となりました。
芥川龍之介と菊池寛、二大文豪による訳文は、タルトがお饅頭になっていたり、不思議な生き物たちが活き活きとしたオノマトペをまとって躍動していたり、味わい深いものがあります。

挿絵はイギリスの挿絵画家マーガレット・タラントが描いたものを採用。発売当時も好評を博したようです（裏表紙が可愛い♡）

古くも斬新な訳のアリスの世界を味わってみてください。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

東京ステーションギャラリー編『宮脇綾子の芸術見た、切った、貼った』(平凡社)

東京ステーションギャラリーでの展示の公式図録(展示は既に終了しています)。品切れが続いていましたが、ようやく第5刷が入荷しました！

宮脇綾子（1905–1995）は野菜や魚など身近なモノを、繊細なアプリケなどで構成した独自の作品で知られています。
失礼ながらテレビで紹介されているのを拝見するまで私は全く存じ上げませんでしたが、繊細かつ楽し気な作品を前に、テレビの画面から目が離せなくなりました！
布が多く使われているのは、姑が残した布類がたくさんあったことと、縫物が好きだったことが理由だとか。

「作る前に、よくものを見ること、
よく見ることによって私たちがものを
漠然と見ていることに気がつきます。
思いがけないことを発見したり驚いたりします。
それが知ることなのです。」

宮脇綾子の眼を通した豊かな世界をご堪能ください。

#わおん書房 #本屋 #福井駅前 #bookstore #waonbooks

黒田剛『非効率思考　相手の心を動かす最高の伝え方』(講談社)

読むとワクワク♡すぐに実践したくなる
最高にご機嫌な1冊。

著者は30万部、50万部のベストセラーを手がける「書籍PR」の第一人者。でも、営業で契約が取れない暗黒時代もありました。
転機は、営業先で本をすすめるのではなく、相手の「お困りごと」を聞くようになったこと。お客様の困りごと（=潜在的なニーズ）を引き出し解決することで、20件もの新規契約を取ったのです。

他にも、著者が普段実践しているPR方法が具体的に書かれていますが、決して効率的とは言えないものも。しかし、遠回りをし、あえて寄り道をしたり、知り合った人と交流したり、道草を楽しみながらベストセラーを手がける著者は、なんだか最高にかっこいい！

著者の思考方法や仕事術等、手の内が詳細に紹介されています。
「あ！これ真似してみよう！！」
が、きっと見つかるはずです。Let's try！

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