大人の課外活動 :哲学対話③

「大人の課外活動 哲学対話」第3回のご案内です。

「哲学対話って難しそう…」
「哲学のこと知らなくても大丈夫ですか?」
前回、そんなご質問を何人かの方からいただきました。
そういえば、「哲学対話」について、ちゃんとご説明していなかったですね。

〈哲学対話とは?〉
哲学カフェは、1992年にパリのカフェで生まれました。飲み物⽚⼿に進⾏役のサポートのもと、私たちの暮らしや社会に関わるテーマについて参加者同⼠で話し合うというスタイル。現在では日本でもいろいろな場所で哲学カフェ、哲学対話などの名前で開催されています。

流れとしては、まず参加者同士で「問い」をたて、話し合います。例えば
「心ってなんだろう?」
「ものが”ある”ってなんだろう?」
「”よい”“悪い”ってなんだろう?」
日常の中で、ふと心に浮かぶような疑問です。

では、それのどこが「哲学」なのか?
実は、先にあげた例は、哲学者たちが2000年以上も前から考えてきた典型的な問い。
私たちの身近なところに隠れている「疑問」なのです。
日常に潜むこうした問いの答え(真理)を知りたい!
それこそが哲学の「原型」なのです。

哲学対話は結論を求めるものではありません。
会議では積極的に発言し迅速に結論を出すことが求められますが、哲学対話では、発言することよりも、よく聞き、考えることを大事にします。時には考えることに集中し、対話の場が沈黙に包まれることも。
人を傷つける発言以外、どんなことでも自由に話してOK。話さなくてもOK。
結論が出なくても、時間が来たら終わりです。

もしかすると、終わったあと「まだ話したりない」とか「よくわからなくてモヤモヤする!」という人もいるかもしれません。そのモヤモヤを持ち帰り、その後も自分と、家族と、友人と対話してください。そうやって対話が広がっていくといいですね!

さて、今回は事前にテーマを設定させていただきました。
テーマは「時間」。
当日みなさんと「時間」にまつわる問いを立て、話し合いたいと思います。
お休みの日の午前中に、ゆっくり、じっくり、お互いの話に耳を傾けてみませんか?
みなさんのご参加をお待ちしております!

参照:
●総務省 教材1「哲学カフェをやってみよう!」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000637162.pdf
●土屋陽介『ぼくらの世界を作りかえる哲学の授業』(青春出版社)

  • わおん書房
  • わおん書房

    わおん書房はJR福井駅から徒歩6分ほどの商店街にある小さな新刊書店です。

    コンセプトは『暮らしの中に「!」を』。
    児童書とアート本を中心に、
    お客様が「!」(驚き、感動、発見、etc.)と出会えるような本を取りそろえています。

日    時    :6月8日(日)10:00~12:00

参加費    :1,000円(現金でお支払いください。)

定員  :8名 

場   所     :わおん書房

お申し込み方法

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